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森井昌克

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神戸大学　名誉教授

報告

提言不正アクセスによるシステム障害は認めているものの、ランサムウェアによる攻撃か否か、特に情報漏えいが行われたかは判明していないとしています。また最近のランサムウェアグループの特徴である、搾取した情報の開示をめぐっての身代金要求は如何なるグループからの宣告もないようです。CASIOは近々では、この4月にインドでの海外会社がStormousというランサムウェアグループの攻撃を受け、顧客、財務データ、それに経営陣との私的ファイルを含め約200GBのデータが漏えいしたとされています。1年前にも不正アクセスによってCASIO自体から国内外を合わせて12万件以上の個人情報が漏えいしています。その際も個人情報漏えいの事実は第一報としてあったもののその後の対策や情報漏えいの被害報告については皆無です。当然のことですが、謝罪と原因究明の意思表示だけでなく、根本的な対策を可能にする改革が必要でしょう。

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森井昌克

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神戸大学　名誉教授

エキスパート認定マークについて

1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工繊大助手、愛媛大助教授を経て、1995年徳島大工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授（～2024年）。近畿大学情報学研究所サイバーセキュリティ部門部門長、客員教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。2024年総務大臣表彰。電子情報通信学会フェロー。

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