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森井昌克

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神戸大学 名誉教授

報告

解説日本をサイバー攻撃の対象とするハクティビスト集団は複数存在し、ロシア系のハクティビスト集団はその国家主義において、ロシアの対戦相手であるウクライナを支援する国家にサイバー攻撃を仕掛けることがあります。DDoS攻撃と呼ばれる、有志を募っての世界各地からの攻撃を行うのです。攻撃の方法は単純で、日時を決めて一斉に攻撃対象に対してアクセスを行うのです。今回は自民党のサイトがその対象で、世界各地からアクセス、つまり自民党のウェッブを開こうとするのです。世界各地の数十万、数百万のパソコンが同時にアクセスすれば、自民党のサーバは処理できなくなりウェッブが見辛くなったり、最悪の場合、サーバが落ちる、つまりサービス不能になります。今回、いくつかのロシア系ハクティビスト集団が加わっているようですが、その一つNoName057(16)が国内の企業、自治体の一部とともに自民党への攻撃を15日に指示していました。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 大元隆志

    CISOアドバイザー

    解説本攻撃についてNoName057(16)と呼ばれるロシア系のサイバー攻撃グループが犯行声明を出してい…続きを読む

コメンテータープロフィール

1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工繊大助手、愛媛大助教授を経て、1995年徳島大工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授(~2024年)。近畿大学情報学研究所サイバーセキュリティ部門部門長、客員教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。2024年総務大臣表彰。電子情報通信学会フェロー。

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