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森井昌克

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神戸大学 名誉教授

報告

解説最近も中国籍の夫婦が個人的な恨みから京都のスポーツジム会社にDDoS攻撃を仕掛けて大きな損害を与える事件が明らかになりました。この夫婦はサイバー攻撃どころかIT技術についてもほとんど知らず、中国本土の会社に依頼しての仕業でした。その料金が1万5千円だったと報道されています。今は誰でもサイバー攻撃を仕掛けることが出来る時代であり、それをビジネスとしている悪の組織があるのです。中学生ぐらいになれば、そのような組織にインターネット、特にダークウェッブと呼ばれる、特異なインターネットにアクセスして接触することが可能です。今回はどのような組織に接触したかは明らかではありませんが、中学生を含めて誰でもサイバー攻撃が可能であり、DDoS攻撃だけでなく、RaaSとしてのサービスが成立しているランサムウェア攻撃でされ利用、いや悪用することが出来るのです。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 大元隆志

    CISOアドバイザー

    提言DDoS攻撃がサービスとして提供されており、相場は1日あたり30ドル、1時間あたり10〜5 ドル程で…続きを読む

  • 八田真行

    駿河台大学経済経営学部教授

    補足依頼する方が問題なのは言うまでもありませんが、マルウェアで乗っ取ったボットネットを有してDDoS攻撃…続きを読む

コメンテータープロフィール

1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工繊大助手、愛媛大助教授を経て、1995年徳島大工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授(~2024年)。近畿大学情報学研究所サイバーセキュリティ部門部門長、客員教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。2024年総務大臣表彰。電子情報通信学会フェロー。

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