補足先月末に警察庁のほうから「北朝鮮IT労働者に関する企業等に対する注意喚起について」が公表されました。北朝鮮のIT技術者が身分を隠して、日本企業の仕事を請け負い、得た報酬を不正に北朝鮮に送金しているという事実に注意喚起しての公表です。IT技術者に限ったことではなく、特殊技能や高い報酬が得られる、そして労働力不足に付け込んで、身元確認や身分照合に疎かとなっている職種を対象とするのは当然でしょう。対面での作業であっても日本人の中で紛れ込むことは容易であって違和感もないでしょうし、今回のアニメ関係でもリモートワークで十分対応可能です。北朝鮮内で作業を行い、日本国内の一人、あるいは数人の仲介者を介して対応することは十分考えられます。
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コメンテータープロフィール
1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工繊大助手、愛媛大助教授を経て、1995年徳島大工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授(~2024年)。近畿大学情報学研究所サイバーセキュリティ部門部門長、客員教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。2024年総務大臣表彰。電子情報通信学会フェロー。
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