補足沖縄戦では、あらゆる地獄の事象が起きたと言われますが、日本軍兵士による住民殺害も少なからず起きています。 32軍の5月下旬の司令部放棄後は、住民と生き残った将兵が一緒くたになって本島南部で逃げ惑うことになりました。 この1ヶ月間で死者は激増します。 隆起珊瑚礁の島である沖縄本島には数多くの天然の洞窟があり、軍も住民も潜み、米軍に見つかることを恐れて泣く子の口を塞ぐよう兵士から強要され自ら子を殺してしまう恐ろしい出来事が各地でおきました。 6月以降米軍は、壕の一つ一つを潰して行きます。 1993年、摩文仁に近い米須の壕に調査に入りました。 入り口は体を滑り込ませるようにしか入れないほど狭いのですが、中は大きな空洞が広がっていました。 撮影のためにライトをつけると、足元は真っ白。砕けた人骨が一面に広がっていたのです。 沖縄戦の苛烈さを一瞬で感じました。百人を越す人がそこで死んでいたのです。
コメンテータープロフィール
早稲田大学法学部卒業後NHK入社 沖縄放送局で沖縄戦や基地問題のドキュメンタリーなどを制作。アジアセンター、報道局チーフプロデューサーをへて、「戦争証言プロジェクト」・「東日本大震災証言プロジェクト」編集責任者として番組とデジタルアーカイブを連携させる取り組みで、第37回、39回の放送文化基金賞受賞。その後、Yahoo!ニュースプロデューサーとして全国の戦争体験を収集する「未来に残す戦争の記憶」の制作にあたる。2023年から日本ファクトチェックセンター副編集長として、ファクトチェックとリテラシー教育に取り組む。立教大学大学院 特任教授 デジタルアーカイブ学会理事 及び 地域アーカイブ部会会長
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