見解プロセス志向心理学の領域における「ランク理論」では、「上位ランクの人は下位ランクの人が感じていることに無自覚になる」というものがあります。自分自身がプレッシャーやストレスを感じることがないため、無自覚に悪気はなく下位ランクとコミュニケーションしてしまうことによって、様々な人間関係の問題に発展していきます。まずは、社長など上位ランクの人が、下位ランクのストレスを感じとることができるように、自分を俯瞰的に観察できるようになることが大切です。一方で、経営者は、報酬の配分方法を決めているだけであって、報酬の源泉はお客さまへ提供する付加価値です。お客さまに対して何ができるのかも含めて、経営者も従業員も一緒になって、報酬額のアップに向けた対話ができるといいですね。
コメンテータープロフィール
早稲田大学政治経済学部卒業。銀行員、ベンチャー企業、コンサルファームを経て、JIN-G Groupを創業。グループ3社の経営をしながら、ビジネス・ブレークスルー大学准教授、タイ古式ヨガマッサージセラピストの活動に取組む。また、会社員としてコンサルファームのディレクターとしても活動し、新しい時代の働き方を自ら実践し、お客さまや学生に向け、組織変容や自己変容の支援をしている。組織/個人に対して、治療家として、東洋伝統医療の技能を活用。著書に「21世紀を勝ち抜く決め手 グローバル人材マネジメント」(日経BP社)「リーダーに強さはいらないーフォロワーを育て最高のチームをつくる」(あさ出版)がある。