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三牧聖子

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同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

報告

補足日本被団協の箕牧智之代表委員は、受賞後の会見で「ガザで傷つけられた子どもたちを一生懸命救っている人たちがノーベル平和賞の候補かと思っておりました」「ガザでは血をいっぱい流した子どもが親に抱かれている。80年前の日本と重なる」とも発言している。この発言に対しては、イスラエルのコーヘン駐日大使から「不適切な比較だ」との批判もあったが、バイデン大統領だったらどう答えただろうか。世界食糧計画によれば、イスラエルの包囲作戦が展開されているガザ北部では、10月初旬から食糧が供給されておらず、100万人が飢餓の危機に瀕しているという。また、イスラエルはガザ北部への攻撃を強めており、病院内のテントを爆撃し、寝ていた避難民を生きたまま焼き殺したとも報道されたばかりだ。しかし、アメリカは対イランという文脈で、ますますイスラエルへの軍事支援を強めている。

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コメンテータープロフィール

三牧聖子

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

アメリカ政治・外交、国際関係論、平和研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教、高崎経済大学経済学部国際学科准教授を経て2022年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年)共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)。

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