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三牧聖子

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同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

報告

解説確かにスウィフトは若者に非常に影響力があり、ハリス支持を表明したインスタグラムの投稿に添えられていた有権者登録サイトには、その日のうちに30万を超えるアクセスがあったという。しかし米大統領選は全体の得票ではなく、6〜7州ある激戦州の結果で決まるという独特の仕組みがあり、スウィフトの訴えで投票が増えても、どれだけそれが選挙戦の帰趨を左右するかは不透明で、いわゆる「スウィフト効果」は限定的とも言われている。 また、確かにZ世代の若者の支持率でハリスはトランプを上回っているが、この世代の女性が圧倒的にハリス支持を示しているのに対し、この世代の男性はトランプ支持が上回っており、ハリスは2020年にバイデンがトランプに勝利したときほどの圧倒的なZ世代支持を勝ち取れていない現状もある。

コメンテータープロフィール

三牧聖子

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

アメリカ政治・外交、国際関係論、平和研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教、高崎経済大学経済学部国際学科准教授を経て2022年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年)共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)。

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