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松本博文

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補足西山女流三冠は朝日杯で、今回は強豪・佐々木大地七段に敗れたものの、前回は勝って、女性初の二次予選進出を決めていました。今年度のNHK杯では元王位・木村一基九段にも勝利。棋士編入試験の受験資格獲得も、順当な印象を受けます。2022年、福間（里見）香奈女流五冠は３連敗で敗退を喫しました。そのときの相手は徳田拳士四段、岡部怜央四段、狩山幹生四段と、現在も活躍中の若手精鋭たちでした。今回の西山女流三冠の相手もまた、みんな強い。それでも合格の可能性は十分にあるといえるのではないでしょうか。福間、西山の両者は過去に三段リーグに所属し、あともう少しというところで四段に届きませんでした。特に西山現女流三冠は2019年後期、14勝４敗の好成績ながら次点でした。過去に14勝４敗を取った三段は６人いて、西山現女流三冠以外はのちに全員棋士に昇格しています。西山女流三冠が棋士四段となってなんら不思議はありません。

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フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』（角川新書）、『棋士とAIはどう戦ってきたか』（洋泉社新書）、『天才 藤井聡太』（文藝春秋）、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』（NHK出版新書）、『藤井聡太はAIに勝てるか？』（光文社新書）、『棋承転結』（朝日新聞出版）など。

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