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松本博文

松本博文

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将棋ライター

報告

補足2020年、当時17歳だった藤井聡太七段は史上最年少で初タイトルの棋聖位を獲得しました。それが2024年、21歳となった現在は、もう5連覇目前。多くの人にとってはここまで、あっという間の出来事のように感じられるのではないでしょうか。今期で95期を迎えた棋聖戦で永世棋聖の資格を得た棋士は、大山康晴、中原誠、米長邦雄、羽生善治、佐藤康光とわずかに5人しかいません。すでに大棋士の仲間入りを果たしていると言ってもいい藤井棋聖ですが、永世称号資格を獲得すれば、名実ともに、そうしたレジェンドたちの仲間入りを果たすことになります。また一方で、これから開幕する王位戦でも、もし防衛を果たせば5連覇で、永世王位の資格を得ることになります。羽生九段が達成した「永世七冠」までの道のりはまだ遠いかもしれませんが、史上初の「永世八冠」達成の可能性があるとすれば、藤井棋聖をおいてほかにはいないでしょう。

コメンテータープロフィール

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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