解説記事でも指摘されている通り、コメ価格高騰の歴史的なきっかけは、1995年の新食糧法制定である。当時、世界で新自由主義的グローバル化が推進され、日本はコメの貿易自由化とともにコメの国家管理を手放した。農産物の国家管理が世界の貿易を歪めるという根拠なきグローバル化の論理により食料を輸入に依存する国が増加してきた。そうした幻想的な食料と農産物の自由化は、世界の食料貿易が不安定化する中で、世界で大きな混乱を生んでいる。今年の日本のコメ価格高騰騒ぎがよい例である。新食糧法以降、コメの市場競争が激化してきた。主食を市場に任せると何が起こるのか、私たちはその問題を直視し始めるべきである。
コメンテータープロフィール
農・食・地域の未来を視点に情報発信する農業ジャーナリスト。龍谷大学兼任講師。京都大学農学研究科に在籍し国内外の農業や食料について研究。農場「耕し歌ふぁーむ」では地域の風土に育まれてきた伝統野菜の宅配を行ってきた。ヤフーニュースでは、農業経験から農や食について語る。NPO法人AMネットではグローバルな農業問題や市民社会論について分析する。有料記事「農家ジャーナリストが耕す「持続可能な食と農」の未来」配信中。メディア出演歴「正義のミカタ」「めざましテレビ」等。記事等に関する連絡先:kurodaira1974@gmail.com(お急ぎの方は連絡先をご教示くだされば返信します)。
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