提言出版社の制作方針に大きな問題があると思います。学校教育で使われる教科書の中身が、こんな制作意図で進められてしまうのだと初めて知りました。 子供の興味を惹くことは大事ですが、芸能人でしかも賛否渦巻く芸風、週刊誌レベルに即応性があるものならともかく、長い制作期間を経て出るものとして、教育上の視点からも大きな問題だと思います。 キャリア教育に長年取り組んでいますが、ユーチューバーを紹介するところまではまだしも、その負の側面まできちんと説明できないなら、キャリア教材ではありません。子供には難しすぎる課金制度やフォロワー売買問題など、教育においては必要十分な情報をしっかり提示し、理解させることが必要です。 それができないのであれば、しっかり評価が定まった事例を使えば良いだけだと思います。家庭科教育でも同様に、ファッションと個性表現の事例だとして、かなり浅い選択のように感じます。
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コメンテータープロフィール
東北大学特任教授/人事コンサルタント/産業カウンセラー。コミュニケーション専門家として企業研修や大学講義を行う中、危機管理コミュニケーションの一環で解説した「謝罪」が注目され「謝罪のプロ」と命名されるが、実はコミュニケーションとキャリアデザインのWメジャーが専門。ハラスメント対策、就活、再就職支援など、あらゆる人事課題で、上場企業、巨大官庁から個店サービス業まで担当。理系学生キャリア指導の第一人者として、日本初の理系専用キャリアガイドを著わし、理系マイナビ他Webコンテンツも多数執筆。30代に会社を辞め、自費によるロンドン大学大学院留学でキャリアチェンジを果たしたリスキリング先駆者。