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市川衛

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医療の「翻訳家」

報告

見解コンゴは感染症対応に関し、感染症が流行を起こした際の調査(サーベイランス)や、それに基づく迅速な対応をできる体制が不足していると以前より指摘されています。 WHOが緊急事態宣言を出したエムポックス(サル痘)についても、その拡大を招いたのはコンゴでした。 感染症で特に若者が亡くなっているというのは心配な事態ですが、上記の通りコンゴはサーベイランスの体制が整っておらず、水面下では実際は広い年代に感染が広がっているおそれもあります。 これが新たなウイルス等による感染症であった場合、感染症に国境はなく、世界的に広まる恐れもあります。日本を含め、感染症対策のノウハウを持つ国々による国際的な援助を強め、迅速な実態の把握と対策が求められます。

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コメンテータープロフィール

(いちかわ・まもる)医療の「翻訳家」/READYFOR(株)基金開発・公共政策責任者/(社)メディカルジャーナリズム勉強会代表/広島大学医学部客員准教授。00年東京大学医学部卒業後、NHK入局。医療・福祉・健康分野をメインに世界各地で取材を行う。16年スタンフォード大学客員研究員。19年Yahoo!ニュース個人オーサーアワード特別賞。21年よりREADYFOR(株)で新型コロナ対策・社会貢献活動の支援などに関わる。主な作品としてNHKスペシャル「睡眠負債が危ない」「医療ビッグデータ」(テレビ番組)、「教養としての健康情報」(書籍)など。

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