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前田陽平

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耳鼻咽喉科専門医、アレルギー学会認定専門医

報告

耳鼻咽喉科医です。 声帯ポリープの治療の場合、手術はニュースとなることが多いですが、安静や吸入、内服治療などが選択される場合もあります。 声帯はこすれることで声を出しますから、声を出す、とくに大きな声を出すと負担がかかります。とくに手術後によく言われるものですが、声帯を安静にする沈黙療法(声を出さないようにする)という治療があるぐらい、発声は声帯に負担がかかるということです。 歌手の方の場合は声帯に負担がかかるため、声帯に炎症やポリープが見られることはよくあります。 歌手以外にも教員や営業職など声帯に負担のかかる仕事(声帯酷使がある仕事)の方は声帯に炎症が起きると治りにくいと言えます。 声帯酷使の有無にかかわらず、声がれがあれば耳鼻咽喉科でご相談ください。喉頭がんの初期症状として声がれが見られることもあります。 無事な回復をお祈りします。またあの素晴らしい歌声が聞ける日をお待ちしています。

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コメンテータープロフィール

前田陽平

耳鼻咽喉科専門医、アレルギー学会認定専門医

2005年大阪大学医学部医学科卒業。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・指導医。日本アレルギー学会認定専門医・指導医。医学博士。市中病院勤務、大阪大学医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学助教を経て現在JCHO大阪病院院長補佐・耳鼻咽喉科部長。雑誌取材・メディア出演多数。臨床・研究の専門領域は鼻副鼻腔疾患・アレルギー疾患・経鼻内視鏡手術など。一般耳鼻咽喉科についても幅広く診療している。耳鼻咽喉科領域や診療に関わる医療情報全般の情報について広くTwitter(フォロワー4万人)などで発信している。 ※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。

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