解説捜査の結果、水原氏は大谷選手の口座の連絡先を勝手に変更した上で大谷選手になりすまして違法賭博の胴元側に不正送金していたばかりか、約4900万円相当の野球カードまで購入し、これを担保に信用賭けの増額を求めるなどしていたという事実まで明らかになりました。 水原氏と胴元側とのメールでは、胴元側が水原氏との件を大谷選手に伝えるかのような脅しともみられるやりとりまであり、2021年から今年1月までの間、1万9000回以上の賭けに及び、約214億円は勝ったものの、約275億円以上を負け、胴元側に約62億円の負債を抱え、その穴埋めとして大谷選手のお金に手を付けたようです。 水原氏も宣誓供述書でこうした事実を認めている上、米内国歳入庁と米国土安全保障捜査局による共同捜査でも大谷選手の関与は一切認められなかったわけで、大谷選手が知らないはずがないなどといった識者の推測は誤りだったということになります。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。
前田恒彦の最近の記事
前田恒彦の最近のコメント
コメントランキング
- 1
ディズニーは違う意味で“夢の国”になった?「入口ゲートを越えた瞬間、みんなスマホばっかり見ている」「家族4人バケパ利用で40万円は高すぎ」…懸念の声は人気ゆえ? オリエンタルランドに聞いた
ABEMA TIMES - 2
那覇市職員、メンタル不調で93人休職 「業務に対する不安」などが原因 2023年度、過去最多タイ
沖縄タイムス - 3
点字ブロックふさいで演説、支援者装って撮影&投稿→議員「顔覚えてますし、対応考えます」 これは果たして「脅迫」なのか
J-CASTニュース - 4
マイナ保険証はトラブル続きなのに…河野デジタル相は紙廃止「問題なし」一点張りの厚顔不遜
日刊ゲンダイDIGITAL - 5
粗品 “降参した宮迫”に次ぐ標的は「超大物芸能人」…“私怨”で続ける毒舌に「その内仕事無くなる」の声
女性自身