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前田恒彦

前田恒彦

認証済み

元特捜部主任検事

報告

解説昨年問題となった大麻グミは「HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)」含有のもので、当時は「指定薬物」ではなかったことから、厚労省が12月2日施行の省令で急きょ指定した経緯があります。ところが、今回の逮捕は去年11月に「HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)」を含む固形物約7.7キロを神奈川県の倉庫で保管したとされる容疑です。 このHHCは2022年3月の省令ですでに指定薬物として指定済みですから、「アウト」ということになります。最高で懲役5年、罰金だと500万円以下の犯罪です。厚労省近畿厚生局の麻薬取締部、いわゆる「マトリ」による立件であり、昨年11月の立入調査後、成分分析などを進め、逮捕に至ったというわけです。

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  • 園田寿

    甲南大学名誉教授、弁護士

    見解世界の薬物統制は、薬物乱用に対する懲罰的禁止主義を宣言している麻薬単一条約(1961年)によって確立…続きを読む

コメンテータープロフィール

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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