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前田恒彦

前田恒彦

認証済み

元特捜部主任検事

報告

解説きょうは保釈の手続までで、罪状認否は行われませんでした。水原氏は罪を認めて司法取引に応じる意向のようですが、まだ検察当局との間で交渉中ということでしょう。次回は5月9日なので、それまでに司法取引がまとまるか、まとまるとして量刑や違法ブックメーカーに関する情報提供などいかなる条件で合意に至るのかが注目されます。 なお、水原氏は元連邦検事で刑事弁護を専門とする敏腕弁護士を選任しています。2024年のロスの最高刑事弁護人の1人に選ばれている人物で、女優らへの性的暴行で有罪判決を受けたハリウッドの大物プロデューサーの弁護も担当しています。 ギャンブルにはまって資金繰りに窮し、大谷選手の預金にまで手を付けたのに、どこにそうした著名な弁護士に依頼するお金があるのか、なぜ公選弁護人(日本でいう国選弁護人)でないのか、なぜそうしたお金を少しでも大谷選手への弁償に充てなかったのかも気になるところです。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 牧野和夫

    弁護士/弁理士/米国ミシガン州弁護士(芝綜合法律事務所客員)

    補足水原容疑者への刑事事件はこの事件が全てではありません。 今回訴追された銀行詐欺罪は、全米に共通に適…続きを読む

  • 安部かすみ

    ニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者

    補足タイトルに「保釈が決定」とあるが、アメリカでは(殺人など一部の重罪でない限り)現段階では想定された通…続きを読む

コメンテータープロフィール

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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