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小山堅

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日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員

報告

解説女川原発の再稼働は、確かに電力需給改善への貢献という面で重要な一歩と考えられる。冬場の電力需給にはまだ不透明・不確実な要因があり、万全というわけにはいかないが、それでもこの再稼働で電力安定供給へ重要なプラス要因が加わった、ということになる。これまでの再稼働は、九州、関西、四国などに限られ、地域的にも電力需給そして電力価格にも差異が生じていた。今後、女川を皮切りに、少しずつでもBWRの再稼働が動いていけば、日本全体としての電力安定供給とCO2排出削減への貢献が期待できる。まだ、その道程は遠く、険しく、課題は山積しているが、今後の前進を期待したい。

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  • 岡本孝司

    東京大学教授

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コメンテータープロフィール

小山堅

日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員

専門は国際エネルギー情勢の分析とエネルギー政策の研究。エネルギー安全保障問題やエネルギー地政学に詳しい。

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