見解ChatGPTが事実無根の情報を出力する問題は当初よりありました。これは、そのアルゴリズム上の問題で、一つずつ潰していかなければ精度は上がりません。 公開当時、世界中の人がどんな使い方をするかを全て予測することは難しく、ベータ版として公開することはIT業界では当たり前とも言えます。 今回は、あまりにも世界的な話題となってしまったため、多くの方の関心が集まり、社会問題に発展してしまっている状況です。 ただ、関心が集まると言うこと自体は、規制をするわけでないのであれば、悪いことばかりとは言えません。OpenAIのCEO、サム・アルトマンもFTCと協力して対応していくと表明しています。 それより、検索エンジンとChatGPT、得意な領域が違うのに、万能なAIだと過信している人が多いことの方が問題で、まずは、我々が「なにが得意なのか」をきちんと知ることが必要だと思います。
コメンテータープロフィール
1973年生まれ。IoTNEWS代表。株式会社アールジーン代表取締役。フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来予報」がある。