米政府高官 北朝鮮の7回目の核実験「可能性は常に存在、警戒を続ける」 日米韓首脳会談で対応を協議へ
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見解金正恩に核実験、すなわち核戦力の強化を思いとどまらせる術は、今ではほとんどない。「今では」というのは、金正恩も以前は米国との関係改善により経済難を克服する可能性に賭けていた時期があったが、トランプ政権との決裂によりそれを諦めてしまったという意味だ。しかもウクライナ戦争が勃発してロシアから利益を得やすくなった。ロシアはエネルギーに食糧、軍事技術と、金正恩が当面必要とするものを解決する力を持っている。 さらに「ほとんどない」と書いたのは、まったくゼロではないからだ。ウクライナ戦争を早期に終結させてロシアの北朝鮮に対する関心を下げ、さらに米中が共同歩調を取れば、北朝鮮を以前のコースに戻せるかもしれない。 ただ、いまそんなことを実行しようとする、あるいは実行できる政治家が米国にいるようにも見えない。だから可能性はほとんどゼロだ。
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北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)『北朝鮮ポップスの世界』(共著)(花伝社)など。YouTube「高英起チャンネル」でも独自情報を発信中。
テレビ朝日系(ANN)