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高英起

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デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト

報告

見解グロッシ氏の「2006年に北朝鮮が『事実上の核保有国』になって以降、国際社会の関与はなく、その後、北朝鮮の核プログラムは大きく拡大した」という指摘はそのとおりだ。イスラエルは敵対国の核武装を阻止するため、1981年にイラクの、2007年にはシリアの原子炉(建設現場)を空爆し、イランのウラン濃縮施設にもサイバー攻撃をかけた。そうしたレベルで北朝鮮の核武装に対するアクションが取られなかったのは事実だ。 今後も地政学的な理由などから、イスラエルが取ったようなアクションが北朝鮮に対して実行される可能性は低いだろう。ということはいずれにせよ、北朝鮮の核武装強化は進む。国際社会が認めようが認めまいが、北朝鮮は核保有国として振舞うのだ。それがダメだというなら、取りうる選択肢を本気で検討しなければならない。

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コメンテータープロフィール

高英起

デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト

北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)『北朝鮮ポップスの世界』(共著)(花伝社)など。YouTube「高英起チャンネル」でも独自情報を発信中。

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