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木村元彦

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提言日本の女子柔道家のパイオニアで浦沢直樹の漫画「YAWARA」のモデルになった山口香さんは著書「残念なメダリスト」(中公新書ラクレ)の序章でこう書いている。「チャンピオンは競技の上では成功を収めたわけだが、でははたして、引退後も『人生のチャンピオン』と言える資格をも持つ人たちはどれだけいるのだろうか?惜しむらくは『残念なチャンピオン』が多い」。トップアスリートと言われた人々のセカンドキャリアにおけるモラルの低さを憂い、早い段階から警鐘を鳴らしている。「例えメダルを取っても人間性は高まらない」という山口さんの思い切った断言は多くの事例を見て来た者としての裏打ちがあるのだ。丸山容疑者は自身のバルセロナ五輪7位入賞の実績を暗号資産を信用させるために使ったという。事実ならばあまりに悲しい。オリンピアンであることが詐欺に利用されたのだ。再発防止のためにJOCも重く受け止める必要があるだろう。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 京師美佳

    防犯アドバイザー/犯罪予知アナリスト

    見解元五輪代表選手という肩書を使って信用させたのは悪質です。年配の方は特に国の為に闘った著名な方が詐欺を…続きを読む

  • 多田文明

    詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

    解説今回の被害は高齢女性ということですので、暗号資産の知識がないところに付け込んだ手口と考えられます。し…続きを読む

コメンテータープロフィール

木村元彦

ジャーナリスト ノンフィクションライター

中央大学卒。代表作にサッカーと民族問題を巧みに織り交ぜたユーゴサッカー三部作。『誇り』、『悪者見参』、『オシムの言葉』。オシムの言葉は2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞、40万部のベストセラーとなった。他に『蹴る群れ』、『争うは本意ならねど』『徳は孤ならず』『橋を架ける者たち』など。

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