補足熱中症は、早めの対処が鍵になります。ということは症状をしっかり把握しておく必要があります。初期症状としては、めまい、立ちくらみ、筋肉痛、こむら返り(足がつる)と言ったものがあげられます。これを甘くみて、そのまま対処しないと次のフェーズにいきます。それが、頭痛や吐き気、嘔吐、身体がとにかくだるいもいうものです。ここまでで対処しないと意識障害や痙攣、場合によっては命に関わることも。ですので、初期症状を甘く見ないことが何より大切です。ご高齢の方と子供は特に体温調節が上手くできず、症状が現れやすいので注意が必要ですし、屋内でも十分おこる可能性があります。異変を感じたら、冷やしたタオルなどで首や脇の下、足の付け根を冷やす、塩分の入った水分をとる、冷房のきいた風通しのある所に移動して、なるべく専門的な治療をオススメします。
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コメンテータープロフィール
東邦大学医学部卒業。大学在学中に準ミス日本に輝いたことをきっかけにタレント業と平行しながら医師免許を取得。現在は、精神科医としてクリニックに勤務する傍ら、産業医として多くの企業の健康づくりに携わる。また、スポーツメンタルアドバイザーとして、トップアスリートに向けたアドバイスも行っている。