補足古くからの野球ファンには、1978年の日米野球で来日したシンシナティ・レッズのキャプテンとして、リードオフマンとして強烈に記憶に刻まれているはずです。 この時のレッズは北は北海道、南は熊本と3週間かけて全国を転戦し、巨人戦を中心に全17試合で14勝2敗1分と圧倒的な強さを見せました。ローズは第1戦から16試合連続安打を記録するなど、全試合に出場して誰よりも多くの打席に立ち76打数25安打、打率.329をマーク。「チャーリー・ハッスル」の異名を取った全力プレーは日本でも変わらず、両打席での屈み込むようなフォームから広角に打ち分けるヒットもさることながら、髪をなびかせながらのヘッドスライディングが今でも忘れられません。 監督時代に野球賭博を行い、あろうことか自軍の試合に賭けていたことは野球人としては言語道断ですが、選手としては自分にとって永遠のヒーローです。どうか安らかにお休みください。
コメンテータープロフィール
静岡県出身。小学4年生の時にTVで観たヤクルト対巨人戦がきっかけで、ほとんど興味のなかった野球にハマり、翌年秋にワールドシリーズをTV観戦したのを機にメジャーリーグの虜に。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身した。07年からスポーツナビに不定期でMLBなどのコラムを寄稿。04~08年は『スカパーMLBライブ』、16~17年は『スポナビライブMLB』に出演した。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。
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