見解1番打者の経験がそれほどない中で通算8本目の先頭打者本塁打を記録しているように、実は初回先頭で迎える大谷選手の通算OPS（長打率と出塁率を足したもの）は1.010を残しており、ベッツ選手（.886）をはるかに上回っています。試合開始直後に先制攻撃を仕掛けるという意味では、大谷選手ほど的確な打者はいないということでしょう。 またこの本塁打により連続試合打点記録を9に伸ばし、ドジャースの球団記録に並ぶという新たな金字塔を打ち立てています。また22日のエンジェルス戦で7試合連続得点という球団記録に並ぶことに成功しており、1884年創設という伝統あるチーム史に次々と名を刻んでいます。 6月前半はやや調子を落としていたため2年連続で6月の月間MVPを狙うのは厳しい状況にありますが、この日の第3打席でも勝ち越しタイムリー安打を放っており、2週連続の週間MVPを狙えるような快進撃を続けています。
コメンテータープロフィール
１９９３年から米国を拠点にライター活動を開始。９５年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、２０年以上に渡り米国の４大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。２０１７年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全５０州に足を運び、各地事情にも精通している。
