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菊地慶剛

菊地慶剛認証済み

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スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

報告

解説ここまで水原氏の騒動に対して日本のメディアは弁護士の意見を尊重する傾向にありますが、実はもう1つ考えるべき視点があります。 昨年DeNAに所属していたトレバー・バウアー投手が、女性に対する性暴行容疑で検察の捜査を受けたものの不起訴処分になりながら、MLB独自の調査で史上最長の出場停止処分を受けています。つまり刑事責任とは別にMLBの処罰があるのです。 かつてドジャース等で活躍していたヤシエル・プイグ選手は、2020年に女性の性暴力容疑で告発された後、2022年に違法スポーツ賭博に関与したとして有罪判決を受けて以降、MLBから追放処分状態にあります。 当時のプイグ選手はMLBに在籍していなかったので、MLBから直接調査されていませんし処分を受けていませんが。水原氏は間違いなくMLBからの調査対象になります。仮に刑事訴追を免れたとしても、水原氏が球界に戻れる可能性はかなり低いです。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 星周一郎

    東京都立大学法学部教授

    補足現時点で水原氏に考えられる罪責について、分かりやすく説明されています。 内国歳入庁(IRS)は、賭…続きを読む

  • 牧野和夫

    弁護士/弁理士/米国ミシガン州弁護士(芝綜合法律事務所客員)

    見解これだけケース分けをしなければならないということは、重要な事実が明らかではないということです。ファン…続きを読む

コメンテータープロフィール

菊地慶剛

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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