見解現時点の評価額としてはなかなかだと思いますが、ブレイクしていくポテンシャルはあると思います。ボールを奪う能力はブンデスリーガでも十分に通用するでしょうし、運動量もあります。日本代表での経験もそうですが、今年の鹿島はプレーのテンポがJ1の中でも早く、そこは初の欧州挑戦にも生きてくるはず。課題はボールを前に進めるためのパスの正確性や展開力、そして縦にボールを差し込むビジョンと決断力といったところでしょう。ピッチはJリーグより軟弱で、足の負担がかかるので、そういったタフさも必要です。またメディアの質問にはしっかり答えられますが、基本的に物静かなタイプなので、ドイツでどう変わっていくか。ハイレベルな環境で、そう簡単に行かないとは思いますが、楽しみに見守っていきたいと思います。
コメンテータープロフィール
タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。