解説イランの弾道/巡行ミサイル・ドローンによる300発以上の直接攻撃はかなりの衝撃だが、幸いにもミサイル防衛と対空防御によりイスラエル側の被害は軽微で済んだ。イスラエル国民の反応も、これを奇貨とした戦線拡大回避の姿勢だろう。イスラエルにはイランに報復しないことが将来のより強固な攻撃を招くという強い見方もあり、予断を許さない。そしてイスラエルは過去の例からも比例原則を度外視した軍事攻撃をする傾向があり、イランとの安定したエスカレーション管理は保障しえない。
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コメンテータープロフィール
専門は国際政治学/安全保障論。安全保障アーキテクチャ(パワー・制度・活動の融合)や、抑止論、信頼醸成、経済安全保障などが最近の関心領域。世界経済フォーラム、シャングリラ・ダイアローグ、北東アジア平和協力対話(NEACD)などに登壇。