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石田雅彦

石田雅彦

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科学ジャーナリスト、編集者

報告

補足気温が上がってくる季節ですが、ノロウイルスの流行には季節性があり、寒い時期に患者数が増えるようです。また、温暖化などが、ノロウイルスの季節性にも影響をおよぼしている可能性もあります。 ノロウイルス食中毒は牡蠣などの二枚貝によるものが多いのですが、2014年に流行したノロウイルス食中毒は、製パン工場で汚染されたパンによるものでした。マウスによるノロウイルスを使った実験によれば、パンに付着したノロウイルスは5日間たっても感染力を保持し、トースターで2分間加熱しても感染力をなくすには不十分でした。 ノロウイルスは、少ない数のウイルスでも強い感染力を持つので、掃除する際にも手袋やマスクを着用するなど注意が必要です。ノロウイルスの除去には、塩素系の消毒剤や家庭用漂白剤が有効ですが、患者の吐瀉物や便などをよく除去しないと、乾燥した粉末と一緒にノロウイルスを吸い込むなどして感染する危険性があります。

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コメンテータープロフィール

石田雅彦

科学ジャーナリスト、編集者

いしだまさひこ:北海道出身。法政大学経済学部卒業、横浜市立大学大学院医学研究科修士課程修了、医科学修士。近代映画社から独立後、醍醐味エンタープライズ(出版企画制作)設立。紙媒体の商業誌編集長などを経験。日本医学ジャーナリスト協会会員。水中遺物探索学会主宰。サイエンス系の単著に『恐竜大接近』(監修:小畠郁生)『遺伝子・ゲノム最前線』(監修:和田昭允)『ロボット・テクノロジーよ、日本を救え』など、人文系単著に『季節の実用語』『沈船「お宝」伝説』『おんな城主 井伊直虎』など、出版プロデュースに『料理の鉄人』『お化け屋敷で科学する!』『新型タバコの本当のリスク』(著者:田淵貴大)などがある。

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