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石田雅彦

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科学ジャーナリスト

報告

補足今回の米国CDCの調査対象は、283校の中高校生約3万人のようです。CDCでは毎年、このような調査をしていますが、今年の回答率は約33%ということであまり高い割合ではありません。 この記事にある通り、高校生ではかなり喫煙率が減少しましたが、中学生では大きな変化はなかったようです。また、女子生徒やヒスパニック系の生徒で喫煙率が減少した一方、ネイティブアメリカンやアラスカ系住民の生徒では逆に増加しています。また、ニコチンパウチ(噛みタバコ)の使用が増えているのは特に白人系の生徒の間で顕著だったとしています。 この結果についてCDCは、電子タバコ価格の引き上げ、学校での公衆衛生教育キャンペーン、子供向け製品を販売する小売業者や製造業者に対する広告規制など、年齢制限を含む厳しい取り締まりなど、いろいろな対策が奏功し、販売数の減少と喫煙率の低下につながったのではないかと考えているようです。

コメンテータープロフィール

いしだまさひこ:北海道出身。法政大学経済学部卒業、横浜市立大学大学院医学研究科修士課程修了、医科学修士。近代映画社から独立後、醍醐味エンタープライズ(出版企画制作)設立。紙媒体の商業誌編集長などを経験。日本医学ジャーナリスト協会会員。水中遺物探索学会主宰。サイエンス系の単著に『恐竜大接近』(監修:小畠郁生)『遺伝子・ゲノム最前線』(監修:和田昭允)『ロボット・テクノロジーよ、日本を救え』など、人文系単著に『季節の実用語』『沈船「お宝」伝説』『おんな城主 井伊直虎』など、出版プロデュースに『料理の鉄人』『お化け屋敷で科学する!』『新型タバコの本当のリスク』(著者:田淵貴大)などがある。

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