見解自治会会長の佐藤さんの覚悟から始まり、記事にある『やがて住民の間にも、誰も孤独死させないとの意志が行き渡る』というストーリーに感動しました。 『孤独死ゼロ』や『孤独対策』を掲げると、どうしても行政や福祉ボランティア、ソーシャルワーカーなどの専門家の活躍に期待や注目されます。しかし、実際には趣味の集まりや地元のお祭り、散髪屋さんなどの地域のネットワークの中で、ふとした違和感に気づいて、公的な支援につなぐことが大切ですね。各々の孤独や悩みを直接的な解決は出来なくても、近くで生活する人だからこそ、気にかけあって寄り添うことは出来るはずです。 しかし、もしあなたが近所にお住まいの人に『たしか、あの人はひとり暮らしのはずだけど…認知症かな?』と思っても、佐藤さんのような相談相手がいないかも知れません。そのような時は、その地域を担当する【地域包括支援センター】に連絡して相談して下さい。
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コメンテータープロフィール
兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動している。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、発達障害、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやツイッター、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。
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