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稲葉可奈子

稲葉可奈子

認証済み

産婦人科専門医 / 医学博士

報告

補足記事中で「いたちごっこ」とありますが、 「悪意ある値上げ」ではなく、 本来は、もっと前から値上げが必要であったものの、妊婦さんの負担を増やすのは心苦しいため、各施設がなんとか値上げをせずに頑張っており、 一時金が上がることで、自己負担は増えない形で値上げが可能なため、一時金増額の時しか値上げできない、という事情です。 それを「便乗値上げ」や「いたちごっこ」と悪意ある表現をされるのは産科医療としては不本意です。 では、タイトルにもある「出産費用はなぜ上がる」のでしょうか。 今あらゆる物価や人件費が値上がりしている中で、お産やその入院にかかる費用も当然値上がりしています。 さらに、出生数が減っているため、同じ医療レベルを維持するためには、1件あたりの分娩費用が高くなります。 出生数低下しつつ出産費用維持するには分娩施設を集約化して合理化するか、医療サービスレベルを下げるかです。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 重見大介

    産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

    見解産婦人科医として、現時点では出産費用の保険適用化にはさまざまな懸念があります。 ・保険適用となり、…続きを読む

  • 真野俊樹

    医師/中央大学大学院教授/多摩大学大学院MBA特任教授

    見解海外が そうだから日本はこうだと言ったような記載も見受けられます。 私も数多くの国際比較をしてきまし…続きを読む

コメンテータープロフィール

京都大学医学部卒業、東京大学大学院にて医学博士号を取得、双子含む四児の母。産婦人科診療の傍ら、病気の予防や性教育、女性のヘルスケアなど生きていく上で必要な知識や正確な医療情報とリテラシー、育児情報などを、SNS、メディア、企業研修などを通して発信している。また、子宮頸がん予防やSRHRの推進など社会活動も行っている。 みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト 代表 / みんリプ!みんなで知ろうSRHR 共同代表/メディカルフェムテックコンソーシアム 副代表

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