見解出生率の低下、人口減に直面する国にとって、人口や労働力を補填する移民を受け入れることと、異文化の人間を受け入れることで生じる摩擦は、常にジレンマとなる。 ロシアでは、中央アジアからのイスラム系移民は、かつてはソ連邦という同じ国を形成した人々だけあって、比較的自然にロシア社会に浸透し、欠くことのできない労働力となってきた。 それが、2020年代に入り、コロナ禍、テロ事件、そして対ウクライナ戦争などが重なり、矛盾が大きく表面化するようになったという印象である。
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コメンテータープロフィール
1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。