見解ソ連~ロシアの歴史で旅客機を撃墜してしまった前例はあるが、ソ連が自国の領空を侵犯したとして大韓航空機を撃墜した事件、ドンバス紛争の混沌とした状況の中でマレーシア航空機が撃墜された事件と比べても、今回の撃墜は友好国の旅客機が自国の空港に普通に向かっていたのを撃ち落としてしまったという意味で、極めて特異なものとなった。 それだけ、ウクライナ侵攻という異常な行為を強引に推し進めているがゆえに、今のプーチン・ロシア体制が様々なひずみに直面し、色んなことを犠牲にしてしまっていることを象徴する、異常な事件である。 本来であれば良好な関係を保ちたいアゼルバイジャンとの間で、大きなしこりが残ることは確実である。プーチン氏がアゼルバイジャンの首脳、国民に対し、謝罪することが最低限必要と思うが、その度量があるだろうか。
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コメンテータープロフィール
1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。
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