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服部倫卓

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北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

報告

補足旧ソ連には、ロシア、ウクライナ、ベラルーシと、東スラヴ系民族の国が3つあった。 そして、かつてそれぞれの人口は、だいたい、1億5000万人、5000万人、1000万人ほどであり、比率的に15対5対1ということであり、人口規模感をイメージしやすかった。 それが、ソ連邦と社会主義体制が崩壊したことで、それら3ヵ国とも人口減に転じ、ウクライナは5000万国家というより4000万国家に近くなっていた。そして、ロシアによる軍事侵攻で、さらに危機に瀕している形である。 他方、旧ソ連でもイスラム系民族が主流の中央アジアでは、人口増が基調となっており、特にウズベキスタンでそれが顕著だ。場合によっては、ウクライナとウズベキスタンの総人口が逆転するような日が、いずれ訪れるかもしれない。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 佐々木正明

    大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

    解説たった2年半でウクライナの人口の4分の1が減少したと言えば、戦争の影響がいかに大きいかわかるだろう。…続きを読む

コメンテータープロフィール

服部倫卓

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。

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