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服部倫卓

服部倫卓

認証済み

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

報告

見解ダゲスタン共和国というのは、ロシアの少数民族地域の中でも、ひときわ複雑な民族構成を有している。「ダゲスタン人」という民族がいるわけではなく、多様な民族の集合体となっており、その大部分がイスラム系だ。 1999年に始まったチェチェン平定作戦は、現プーチン体制成立に至る重要なプロセスであったが、その過程においても、ダゲスタンで起きた事件が発端になっていた。 過去2年あまりで世界を騒がせている2大事件とも言うべき、ロシアのウクライナ侵攻とガザ紛争は、基本的には別々の事件だが、今回の襲撃事件などを目の当たりにすると、それらが連動するようになる可能性も否定できない。

コメンテータープロフィール

服部倫卓

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。

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