補足個別のソフトウェアならともかく、オペレーティング・システム等のアップデートに致命的なバグがあり、システム全体が(リモートからの即座の復旧が難しい形で)停止してしまうという事態は今回以前にもありました。最近では2023年11月8日、オーストラリア2位の通信会社Optusの通信網がソフトウェア・アップデートの失敗からダウンしてしまったということがあり、インターネットはもとより、銀行や病院、地下鉄に至る社会インフラの多くが丸一日機能停止してしまいました。原因も含めて今回のCrowdStrikeの事例とよく似ています。 結局バグやミスが発生することは避けられないので、そもそもそこが壊れると全体が潰れてしまうという単一障害点があるのがまずいということになります。緊急時にはバックアップ・システムに切り替えられるようにするなど、コストをかけてでも対策しておくことが重要でしょう。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
1979年東京生まれ。東京大学経済学部卒、同大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。一般財団法人知的財産研究所特別研究員を経て、現在駿河台大学経済経営学部教授。専攻は経営組織論、経営情報論。Debian公式開発者、GNUプロジェクトメンバ、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)理事。Open Knowledge Japan発起人。共著に『日本人が知らないウィキリークス』(洋泉社)、『ソフトウェアの匠』(日経BP社)、共訳書に『海賊のジレンマ』(フィルムアート社)がある。
アクセスランキング
- 1
大谷翔平への1000億円は「間違っていた」 MLB公式指摘…CEOも仰天した予想以上の“利益”
Full-Count - 2
巨人・大勢がDeNA・佐野に直接謝罪 前日の試合で右膝付近に死球 最後はグータッチを交わす
デイリースポーツ - 3
【菊花賞】2番人気アーバンシックV!ルメールに導かれて菊の大輪「冷静に走ってくれた」
スポニチアネックス - 4
ド軍三塁コーチ、大谷とのやりとり明かす 第5戦で本塁突入自重に「納得」「1死二、三塁でフリーマンに」
スポニチアネックス - 5
車でコンビニに寄った際、5分程度だったので「エンジン」をかけたままお店に入りました。友人から「6000円の罰金になるよ」と言われたのですが、本当でしょうか…?
ファイナンシャルフィールド