ヒズボラ戦闘員の“ポケベル”次々に爆発 子ども含む9人死亡 レバノン
日テレNEWS NNN
見解情報がまだ錯綜していますし、いずれにせよ私は爆発物の専門家ではないので確定的なことは言えないのですが、当初ヒズボラが主張していたような、ポケベルのリチウム電池を遠隔操作で加熱させて発火・爆発、というような意味での「サイバー攻撃」ではないと思います。爆発したのは全て台湾の一企業が作ったポケベルのようで、おそらくどこかの段階でこれらに少量の爆薬を仕込み、特定のメッセージを受信すると爆発するようにしたのでしょう(顔に近づけさせるよう一度鳴らしてから二度目の受信で爆発させたという説もあるようです)。まだ誰がやったのかは不明ですが、いわゆるサプライチェーン攻撃であり、米情報機関が犯罪者に仕込みスマホを配っておとり捜査を行ったAnomに影響を受けたのかもしれません。
1979年東京生まれ。東京大学経済学部卒、同大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。一般財団法人知的財産研究所特別研究員を経て、現在駿河台大学経済経営学部教授。専攻は経営組織論、経営情報論。Debian公式開発者、GNUプロジェクトメンバ、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)理事。Open Knowledge Japan発起人。共著に『日本人が知らないウィキリークス』(洋泉社)、『ソフトウェアの匠』(日経BP社)、共訳書に『海賊のジレンマ』(フィルムアート社)がある。