見解医療者以外の職種では日常の中で人の生死に関わる瞬間というのはそう多くありません。人が亡くなる瞬間を目撃するだけでも大きなストレスとなることはありますし、それが死刑執行などであれば尚更です。 例え刑務官という仕事にその業務が含まれていることを知った上でなったとしても、年に数件しかない死刑執行に自身が関わることをリアルに想像し覚悟している人は多くないでしょう。 もし記事にあるように「命令をされれば拒否ができない」という制度ならばそれは是正されるべきものであるとは考えられますが「命令を下す法相や検察官が担うべき」という意見には疑問が残ります。命令を下す人間であっても執行に関わればストレスを感じトラウマを生じることはあります。誰かに押し付ける、ということではなく業務の遂行が困難な場合に拒否をすることができる仕組みや機械の導入など心理的ストレスが生じにくくなる仕組みづくりが必要ではないでしょうか。
コメンテータープロフィール
1991年7月8日生まれ。 秋田大学医学部卒業。 精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神科病院勤務の傍ら医療刑務所の医師としても務める。
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