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東賢一

東賢一認証済み

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近畿大学 医学部 教授

報告

補足いろりで炭を起こして焼肉をしていたということですが、炭に火を付けて燃焼させている状態では、酸素が燃焼部分に十分に届かず不完全燃焼を起こして一酸化炭素が多く生成します。そのため窓や扉を閉め切った室内では、室内の一酸化炭素の濃度が上昇し、中毒を引き起こすリスクが高まります。部屋の隙間が多かった昔の建物では、あまり問題がなかったかもしれませんが、現在の建物は、省エネのため気密性を高くしていますので、意識して換気をする必要があります。

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  • 薬師寺泰匡

    救急科専門医/薬師寺慈恵病院 院長

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    元刑事部捜査第一課・警部補/一般社団法人スクールポリス理事

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コメンテータープロフィール

1988年神戸大学卒業、2007年京都大学大学院博士後期課程修了(環境衛生学講座)。化学会社、近畿大学医学部准教授等、関西福祉科学大学教授を経て、現在、近畿大学医学部教授。専門分野は衛生・公衆衛生学、健康リスク評価学、疫学。人の体を取り巻く外的要因(化学物質や病原性微生物等)と疾病や健康との関係の研究を行っている。日本公衆衛生学会認定専門家、日本衛生学会認定衛生学エキスパート。これまで世界保健機関(WHO)、国際がん研究機関(IARC)等の専門委員を務める。著書は「予防原則」(合同出版)、「テキスト健康科学(改訂第2版)」(南江堂)、「生活健康科学(新版第2版)」(三共出版)など多数。

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