解説この問題について、やっとプロ野球選手会が本格的な対策に乗り出してくれました。ツイッター(現X)で非常に悪質なリプが急増したのはすでに数年前。もっと早くから毅然とした態度を示すべきだった。 私の知っている選手は、ツイートするたびに悪意ある誹謗中傷に晒され、アカウントを破棄してしまいました。自分のブログで大変興味深い持論を述べていたコーチも、再三掲示板を荒らされることに辟易し、家族にも心配をかけるので閉鎖せざるを得なかった。 インスタグラムのDMにも酷いものが多い。これは野球ではなくテニスの選手の話ですが、その選手に賭けて負けた人間からの悪口雑言が相次ぎ、ついに競技自体をやめてしまったケースもあるそうです。 バウアーみたいに、ツイッターでケンカを始めたら相手がギブアップするまでやめない、という選手は極めて少数。今回の選手会の対策と報道が侮辱や脅迫の防止につながることを祈ります。
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コメンテータープロフィール
1963年、広島県出身。法政大卒。デビュー作は2002年の『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)。『最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』『プロ野球二軍監督』(同)などの電子書籍版も発売中。『失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に『すごい!広島カープ』『2番打者論』(PHP研究所)など。東スポで毎週火曜『赤ペン!!』連載中。青学大・原晋監督著『魔法をかける』、元広島・達川光男著『広島力』、俳優・萩原健一の自叙伝『ショーケン』(すべて講談社)の構成も務めた。東京運動記者クラブ&日本文藝家協会会員。