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赤坂英一

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スポーツライター

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補足あまねく指摘されているように大田のポテンシャルはアマ時代からピカイチ。ただ、それゆえに周囲の期待や思惑に翻弄されてきた感も否めない。2008年ドラ1で巨人に入団すると、球団は松井秀喜氏の後継者にするべく背番号55を背負わせた。しかし、原監督はこの時、「長嶋さんの3、自分の8を合わせた38からスタートさせたかった」と語っている。 11年5月、楽天戦でプロ初安打初打点を記録した際には、「ファンのみなさんにホームランを見せたい」とコメント。55にふさわしい活躍をしなければと考えての発言だったのでしょうが、結局、巨人での8年間はレギュラーに定着できなかった。 16年オフに日本ハムに移籍してようやく素質が開花。お立ち台で喜びを爆発させる姿はファンの喝采を浴びた。そういう時でも、交流戦の巨人戦ではいつもより控えめなコメントに終始していました。 人間的にも愛すべき選手だった大田、お疲れ様でした。

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  • 安藤嘉浩

    スポーツ文化ジャーナリスト/元朝日新聞編集委員

    補足高校野球で言うと、2008年の第90回全国高校野球選手権記念大会が最後の夏になった世代です。大田泰示…続きを読む

  • 西尾典文

    野球ライター/野球ジャーナリスト

    補足先日、巨人がドラフト指名した当時のスカウトだった長谷川国利さん(現東海大監督)に大田選手について話を…続きを読む

コメンテータープロフィール

1963年、広島県出身。法政大卒。デビュー作は2002年の『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)。『最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』『プロ野球二軍監督』(同)などの電子書籍版も発売中。『失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に『すごい!広島カープ』『2番打者論』(PHP研究所)など。東スポで毎週火曜『赤ペン!!』連載中。青学大・原晋監督著『魔法をかける』、元広島・達川光男著『広島力』、俳優・萩原健一の自叙伝『ショーケン』(すべて講談社)の構成も務めた。東京運動記者クラブ&日本文藝家協会会員。

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