【警報級拡大】インフルエンザ感染が急拡大・週末の忘年会やイベント、年末年始の帰省には最大限の注意を #専門家のまとめ
いまインフルエンザが危険な勢いで拡がっています。各種データからも、コロナ前も含めて稀な勢いで拡大中と推測されます。
来週は年末年始の帰省ラッシュです。インフルエンザの潜伏期は1~3日とされ、この週末に感染すると、気づかず帰省して高齢の親族にひろげる危険があります。
年末年始は医療機関の稼働も十分ではなく、重症化した場合の治療の遅れが起きる可能性があります。この週末に忘年会やライブなど、人が密集するイベントへの参加予定がある等の場合、日程変更の検討を含め最大限の注意をしてください(具体的方法は後述)。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
毎年のように流行のニュースを目にするので、「今年もか…」と思われるかもしれませんが、今回は2つの意味で要注意です。
1)流行の勢いが激しく、拡大が続いている
国の発表より直近の傾向がみられるモデルナ社のデータ(記事冒頭の灰色グラフ)によれば、15日から24日までの9日間で感染者数は約2.75倍に増加しています。現在は既に警報レベルの感染が広がり、しかも未だに急拡大が続いていると推測されます。
2)帰省ラッシュが間近
インフルエンザの潜伏期は1-3日で、週末に感染すると帰省の際に発症し、集まりで幼児や高齢の親族に感染を広げるリスクがあります。年末年始は医療機関の稼働が落ち、重症化した場合に治療が迅速に受けられない恐れがあります。
【対策】
1) 外出後の手洗い
外出の度に、せっけんと流水による手洗いを丁寧にしてください。アルコール製剤による手指衛生も効果があります。
2) 湿度の保持
3)十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
4) 人混みや繁華街への外出を控える
人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。