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【遠賀郡岡垣町】岡垣バイパスに色鮮やかな「橋名板」地元の中学生が制作

Kanae Nidoi地域密着型クリエイター(遠賀郡・中間市・直方市)

岡垣バイパス野間高架橋と上畑高架橋に設置される「橋名板」のお披露目式が、9月21日に岡垣町役場で行われました。

岡垣中学校と岡垣東中学校の美術部員たちが制作したという「橋名板」、この名前をみなさんご存知でしたか?

お恥ずかしながら、筆者はその存在すらも初めて知りました。

だけど詳しくお話を聞いているうちに、なんて素敵な取り組みなんだろう!とものすごく感銘を受けたので、もっとたくさんの人に知ってほしいなぁと思った次第であります。

生徒たちを招いての橋名板お披露目式の様子
生徒たちを招いての橋名板お披露目式の様子

福岡市と北九州市を繋ぐ2つの架け橋

北部九州の二大都市圏である福岡市と北九州市を結ぶ国道3号の中で、唯一の2車線区間となっていた岡垣バイパス。交通ボトルネックを解消し、信頼性の高いネットワークを構築するとともに、交通安全性の向上を目的とした全線4車線化に向けての工事が、今もなお進められています。※来春完成予定

4車線化に伴い、新たに架けられたこの2つの高架橋こそが、今回の主役となる野間高架橋と上畑高架橋です。

野間高架橋の橋名板を岡垣東中の美術部員が、上畑高架橋の橋名板を岡垣中の美術部員がそれぞれに制作しました。

色鮮やかな橋名板
色鮮やかな橋名板

きれいな書体で描かれた橋の名前や竣工年月の背景には、色鮮やかな町の名所や特産品などが敷き詰められ、遠くからでも目を引く仕上がりになっています。

今後福岡市から北九州方面に向かう上り線で見ることができるそうですよ。

「これから長い未来、みなさんがどこかへ巣立つことになっても、この橋名板を抱いた2つの橋はずっとここに残ります。今日の日の思い出が岡垣町を愛し慈しむきっかけになれば、それは僕らにとって何よりも幸せなことです」。

北九州国道事務所掛田信男所長の挨拶
北九州国道事務所掛田信男所長の挨拶

北九州国道事務所の掛田信男所長から贈られた温かい言葉の数々に、生徒たちも優しく穏やかな表情を浮かべていました。

未来を創る子どもたちに語り継げる経験を

式典が終わったあと、橋名板を囲んで談笑していた生徒たちに「嬉しいですか?」と声をかけてみました。

すると、みんなで声を揃えて「嬉しいです!」と満面の笑みで返してくれたんです。

実は筆者自身も、中学時代は美術部でした。だから想像してみたんです。当時の自分が、もしこんな大きなプロジェクトに携わらせてもらえていたら、どんなに嬉しかっただろうかと。

それと同時に、もっとたくさんの市や町でこんな取り組みが増えていけばいいなとも思いました。

道ができる、橋が架かる、トンネルが通るっていうのは、いつの時代でもとてつもなく凄いことなのに、便利になりすぎた現代ではどこかみんな他人事のような部分があると思うんです。

気が付けばいつのまにか、道はできているし、橋は架かっているし、トンネルも開通しているし。

でもそこに少しでも自分が関わることができれば、自慢の道、自慢の橋、自慢のトンネル、自慢の町になる。

「あの橋って実は僕がね・・・!」と目をキラキラさせながら自慢できるようなチャンスが、これからもたくさんの子供たちに与えられるといいですよね。

このたびは貴重な機会に立ち会わせていただき、ありがとうございました。

橋名板を制作した岡垣中と岡垣東中の美術部員
橋名板を制作した岡垣中と岡垣東中の美術部員
地域密着型クリエイター(遠賀郡・中間市・直方市)

福岡県内でフリーライターとして活動しています。2歳差兄弟の息子たちの育児と、保護犬3匹のお世話に日々奮闘中。ヒトでもモノでもどんなコトでも、魅力を最大限に伝えられるような深掘り記事をお届けします。

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