【泉佐野市】植物の力で発電する“不思議なイルミネーション”。「優しすぎる」驚きの仕組みとは
植物の力で発電するイルミネーションが街に出現しています。
場所は、「りんくうプレミアム・アウトレット」メインサイドエリア2階の「スカイテラス」。
なんとも不思議なこのイルミネーション、一体どのような仕組みで発電するのでしょうか。
観覧車を背景にフォトジェニックな写真が撮れることで知られる「スカイテラス」は、外国人観光客にも人気のフォトスポット。
季節にあわせたさまざまな装飾で、訪れる人を楽しませてくれています。
6月の「プレミアム・アウトレット環境月間」に先駆け、2023年3月17日(金)~6月30日(金)の期間で設置されている“不思議なイルミネーション”「ボタニカルライト」。
この「ボタニカルライト」、なんと植物の力で発電するそうです。
その“優しすぎる”驚きの仕組みをご紹介します。
未来のエネルギー「ボタニカルライト」
「ボタニカルライト」は、植物と共存する微生物が生命活動をする際に、土や水の中で放出される電子を利用して発電しています。
植物が育つ土壌や水辺に電極を挿しておくだけで電源がなくても、植物が元気に育つ環境があれば電力を得ることができる未来のエネルギーです。
植物が光合成で糖(デンプン)を作り、土中の根にいる微生物が糖を食べて分解し電子が発生(電極が土中の水分や肥料に反応することでも電子は発生します)。その電子がー極のマグネシウムから+極の備長炭へ流れる際に電気が発生します。
電力を生成した時に排出されるのは「水」のみ。排出された「水」は植物の根に吸収される循環型のクリーンなエネルギーです。
(「株式会社グリーンディスプレイ」公式HP参照)
植物が元気に育つ環境があれば発電してくれるなんて、夢のようなエネルギーですよね。
現在のところ、イルミネーションのみの展開ですが「家庭用」も販売されるといいですね。
クリスマスツリーのイルミネーションを「ボタニカルライト」で灯したら、きっと素敵です。
お昼時に訪れた際に、記念撮影をする街の人の姿も。
未来を担う子どもたちと、ぜひ訪れてほしいスポットです。
今回の取材はお昼のみの撮影予定でしたが、どうしても「ボタニカルライト」の夜の灯りもこの目で見たくて、再度晩に訪れてみました。
健気に光っていますよ!
自然のエネルギーを使うため、土が渇いてくると光が弱くなるなど場所によって光の強さも違うのだとか。そんなこともなんだか愛おしく感じてしまう灯りは、決して華美ではないけれど優しく辺りを照らしています。
いつの頃からかわたしたちの生活は、日に日に望んでもいないものが目に飛び込んでくる暮らしとなってしまいました。見たくないものでも“見せられてしまう時代”となってしまったのです。「自分は何を見るのか」ということを、時代に流されずしっかり選んでいきたいです。
優しすぎる素敵な灯りを見て、自分の未来のことをつい想像してしまいました。
「ボタニカルライト」は6月30日(金)まで懸命に光を灯します。
未来に向けて放たれる希望の光を、みなさんもぜひ一度ご覧ください。
最高にフォトジェニック!
【基本情報】
「ボタニカルライト」
2023年3月17日(金)~6月30日(金)
「りんくうプレミアム・アウトレット」 メインサイドエリア2階
(泉佐野市りんくう往来南3-28)
公式ホームページ(外部リンク)
取材協力 「りんくうプレミアム・アウトレット」
副支配人 刈谷 真奈美様
*記事内容は取材当時のものです。
*自然エネルギー使用のため、日によって明るさが変わることがあります。