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日経225先物などの祝日取引が本日23日から開始

久保田博幸金融アナリスト
(写真:イメージマート)

 日本取引所グループ(JPX)は23日、株価指数先物などデリバティブ(金融派生商品)の祝日取引を始めた。

 国内の株式市場が休場となる祝日に取引機会を提供することで、海外市場での価格変動によるリスクを軽減することができる。利便性を向上してさらなる投資家の呼び込みを狙う(23日付日本経済新聞)。

 祝日取引の対象となる商品は、指数先物取引、指数オプション取引、商品先物取引及び商品先物オプション取引。なお、国債証券先物取引、国債証券先物オプション取引及び有価証券オプション取引は祝日取引の対象外となる。

 祝日の前営業日の夜間取引の延長として扱い、祝日を挟み祝日の翌営業日の日中取引までをひとつの取引日とする。祝日中に基準値段や清算値は更新しない。日経平均先物の祝日の取引時間は日中取引が8時45分~15時15分、夜間取引が16時30分~翌日6時だ。国債証券先物・オプションと個別株式のオプションは祝日取引の対象外となる(日経QUICKニュース)。

 祝日取引は各証券会社や商品先物取引業者などの取引参加者が参加するかどうかを決め、取引所に届け出る。取引時間は平日と同様。原則として土日、元日を除く全ての休業日が対象だが、システムの点検などが必要な日は実施しない。年内は10月10日、11月3日、11月23日に予定する。祝日取引は海外でも広がっており、米シカゴ・マーカンタイル取引所やシンガポール取引所などでも実施されている。祝日取引実施日は下記サイトで確認できる。

「祝日取引」JPX https://www.jpx.co.jp/derivatives/rules/holidaytrading/index.html

 実際の値動きについては下記サイトでも確認できる。

「先物価格情報」JPX

http://port.jpx.co.jp/jpx/template/quote.cgi?F=tmp/future_day_through

金融アナリスト

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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