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【宮城県 東松島市】ホタテはたべて満足、つかって大満足 -ホタテ割りばし- [矢本地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

夏と冬においしくなる「ホタテ貝」は、日本だけじゃなく海外でもよく食べられている人気者。高級レストランや寿司屋さんのメニューに登場することもあるし、ちょっとカジュアルなバーベキューの場でも。

▲ 鳥に食べられたホタテの赤ちゃん(稚貝)。人間以外にも大人気のホタテ!
▲ 鳥に食べられたホタテの赤ちゃん(稚貝)。人間以外にも大人気のホタテ!

トップスターのような存在のホタテだけど、旬の時期があって値段もいいから、普段からモグモグと食べる感じではない。だから食べられた時っていうのは、気持ちもお腹も「満足」。

そして、どうやら最近のホタテは、それだけじゃないみたい。

宮城県東松島市の矢本地区にある、地場産品を販売しているお店「東松島あんてなしょっぷ まちんど」でホタテの新しい姿を大発見。それは、やわらかいホタテの身のような色をしていて、スラリとした2本の足。

なんとホタテは「箸(はし)」の姿!食べるものではなく、使うものとして「ホタテ割りばし」に生まれ変わっていた。パッケージには「力こぶ」をつくったホタテが、キリリとした表情で、みなぎる底力をアピール。

可愛らしさと強さも感じるホタテ割りばしは、その雰囲気のとおり固さがしっかりとあって、洗ってまた使えるのがすごい。使い捨てるなんてもったいないほど立派。

▲ 1袋に10膳入っている「ホタテ割りばし」
▲ 1袋に10膳入っている「ホタテ割りばし」

箸を開発したのは県内塩釜市の企業「近江(おおみ)」。環境と人にもやさしい品物づくりを大切にしていて、たとえば「ホタテの割りばし」は廃棄される貝殻を約50パーセント以上も使用して製造されたもの。

森や林を伐採して割りばしをつくるのではなく、いままで捨てられていた「ホタテの貝殻」を素材にすることで、自然を守りながら人にも嬉しい。これには、きっとホタテもうれしいに違いない。

普通の割りばしのように『パキッ』と簡単に割れて、だけど使い心地は頑丈そのもの。

表面には心地良いザラザラ感があって、そこに貝殻の気配を感じて嬉しくなる。箸先には滑らないような加工がされていて、ますます普通の割りばしとの距離をつくっている。

たべて満足、つかって大満足。
最近のホタテは、すごいぞ。

名称:ホタテ割りばし
製造元:株式会社近江(おうみ)
販売店:東松島あんてなしょっぷ まちんど
住所:宮城県東松島市矢本字河戸342-2
営業時間:10:00-18:00
定休日:不定休

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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