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子供達が使っているインターネット機器はどのようなルートで入手したのだろうか(2022年公開版)

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
子供達のインターネット機器の入手ルートは?(写真:イメージマート)

スマートフォンや家庭用ゲーム機など、子供達が普段から当たり前のように使っているインターネット機器。それらの機器はどのようなルートで購入、あるいは入手したのだろうか。内閣府が2022年3月に確定報を発表した「令和3年度青少年のインターネット利用環境実態調査」(※)の調査結果から確認する。

次に示すのは子供がそれぞれの機器でインターネットを利用している保護者に限定し、その機器をどのようなルートで取得したかを尋ねた結果。世帯利用端末や保護者本人の利用端末に関する動向ではないことに注意。また今件調査結果では「無回答」の値が大きめで無視できないため、「無回答」を除いて再計算を行っている。

↑ 子供が利用している機器はどのような手段で購入・入手したか(該当機器で子供がインターネットを利用している保護者限定、「無回答」除外再計算)(2021年)
↑ 子供が利用している機器はどのような手段で購入・入手したか(該当機器で子供がインターネットを利用している保護者限定、「無回答」除外再計算)(2021年)

スマートフォンはほぼ販売店の店頭で購入したケースで、それ以外はごく少数。ところが未契約のスマートフォンとなると店頭での購入は24.1%となり、2/3近くが保護者や兄姉の端末を譲ったとなっている。いわゆるお下がりというものだろう。

自宅用パソコンやタブレット型端末は6割近くが店頭購入だが、2割台はオンライン・通販。他方、1割強はは保護者や兄姉の端末を譲ったとの回答。保護者と共用している、子供が専有しているか否かは別として、元々大人向けの端末が子供にも使われる事例が多々あることになる。

家庭用ゲーム機は多分に販売店での店頭購入で、オンラインや通販経由はさほど多くない。贈与なども数%確認できる。

あくまでもこれらは「子供が使っている機器」限定で、世帯全体で使われている利用端末に関する購入性向ではない。保護者のみが使っている機器では、これとは違う実情を示す可能性もある。とはいえ「贈与など」「家庭では管理していない」「保護者や兄姉の端末を譲った」といった項目はともかく、さほど大きな違いが出るとは考えにくく、おおよそ似たような傾向を示すものと考えられる。特に未契約のスマートフォンの調達ルートは大いに注目すべき結果に違いない。

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※令和3年度青少年のインターネット利用環境実態調査

2021年11月3日から12月14日にかけて2021年11月1日時点で満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ5000人に対し、調査員による個別面接聴取法(困難な場合は訪問配布訪問回収法やウェブ調査法も併用)で行われたもの。回答側の事情次第で郵送回答法を併用している。有効回答数は青少年が3395人(うちウェブ経由は161人、郵送回収法は154人)、保護者は3511人(うちウェブ経由は136人、郵送回収法は133人)。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

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(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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