回転寿司の利用時にいくら払うか、平均額は1500円足らず(2019年版)
回転寿司の長所は自分で食べるネタの種類だけでなく量を調整し、支払い料金をある程度コントロールできる点。それでは実際に、回転寿司を利用した時にどれほどの金額を支払っているのだろうか。マルハニチロが2019年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2019」(※)を基に確認する。
次に示すのは回転寿司を利用している時に1人あたりいくらぐらい払うことが多いかを尋ねた結果。男女ともに1000円台がボリュームゾーンとなっている。
もっとも、1000円未満では男性は5.9%のみである一方、女性は19.9%。2000円台以降の全区分で男性の方が女性よりも回答率が高く、男性の方が支払額が高い≒たくさん食べていることがうかがえる。平均額は全体で1492円だが、男性では1671円、女性は1314円。357円の差が生じている。
他方、5000円以上の回答率が男性で0.9%、女性でも0.7%いるのが目に留まる。今件は支払い最高額では無く、普段の支払額を尋ねているのに加え、家族などで一緒に行った場合でも1人あたりの金額を聞いていることから、よほどの大食漢であることが見て取れる。サイドメニューを加えたとしても(今件はあくまでも回転寿司利用時の支払額を尋ねているのであり、寿司のみの支払額ではない)、1回あたり1人5000円以上の量は想像が難しい。
この支払額について、地域別で見たのが次のグラフ。
四国が低く、北海道と九州・沖縄が高め。「西高東低」のような大規模な地域的傾向は見出しがたい。他方、地域別の平均利用皿数を見ると、利用枚数が男女ともに高い九州・沖縄の金額が高くなるのも納得はできる。
他方北海道は皿数は平均とさほど変わり無いが、支払額は地域別でトップとなっている。北海道の回転寿司利用者は高めの皿をよく選択する傾向があるのか、あるいは相場そのものが高めなのかもしれない。
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※回転寿司に関する消費者実態調査2019
2019年3月1日から3月5日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では10360人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
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