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季節が2ヶ月分逆戻り 4月スタートは花冷えに

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
画像 ウェザーマップ提供 青枠線を著者加工

3月27日(日)、東京の桜(靖国神社のソメイヨシノ)が満開になりました。

ただ、満開になった後、毎年のように寒くなる「花冷え」があります。中には満開後に雪が降った日も、数年に1回のペースでありました。今年も例外ではありません。4月スタートの週末に、花冷えがありそうです。3月ラストの31日(木)は、東京の最高気温は21度の予想ですが、翌日の4月1日(金)は14度、2日(土)は13度、3日(日)は12度の予想になっています。4月下旬並みの暖かさから、一転、2月下旬並みの寒さになりそうです。たった4日間で季節が2ヶ月も逆戻りする見込みです。

上空の寒気は真冬並み

下の図は上空1500メートルの寒気を表したものです。

画像 ウェザーマップ提供
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4月1日(金)、東京上空には、マイナス6度以下の真冬並みの寒気が流れ込む予想です。上空は平年より8度くらい低い気温です。この時期は真冬と違って、日ざしが強いので、晴れれば真冬のような寒さにはなりませんが、一度暖かさを経験した身体には堪える寒さになりそうです。降水現象があれば、雪が降るくらいの強い寒気ですので、4月1日(金)は北海道や東北の平地でも雪が降る所があるでしょう(札幌でシーズン中、雪が最後に降った平年日は4月19日)。

服装選びにご用心

週末は季節が春から冬へ逆戻りしますので、服装選びには注意が必要です。

画像 服装選びの目安 著者作成
画像 服装選びの目安 著者作成

東京では、3月31日は昼間は長袖シャツ一枚で大丈夫ですが、翌日はトレンチコート、翌々日は冬物コートが欲しくなりそうです。もう冬物のコートはしまったという方や、4月になると、寒くても冬物には抵抗があるという方もいるかもしれません。そんなときは、首をあたためることをオススメします。ストールやスカーフを一枚巻くだけで、一枚服を羽織ったのと同じ効果があると言われています。

来週には冬物をしまっても大丈夫

いつになったら、春本番の暖かさが続くかというと、来週以降は、南から暖かい空気が流れ込む場が続き、寒さの戻りはない見込です。今週末の寒さを乗り越えれば、来週は冬物を完全にしまっても大丈夫です。

画像 ウェザーマップ提供
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来週は大型連休並みの暖かさが続くので、東京の桜は散ってしまいそうです。最近の傾向でもありますが、入学式に桜は見頃を終えていますので、ランドセルを背負っての写真は、事前撮りが良さそうですよ。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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